太陽光発電所の使用前自己確認で実施する絶縁耐力試験をご紹介します!

太陽光発電所の使用前自己確認で実施する絶縁耐力試験。
メガソーラーに対応するため絶縁耐力試験に用いる試験機選びも大切な要素になってきました。
この記事ではそのあたりの事情と対策の一例についてご紹介します。

目次

絶縁耐力試験とは?


電気設備技術基準に、高圧、特別高圧の電路・機器が新設または増設された場合は、「定められた電圧、方法による耐電圧試験に耐えること」と記載されています(電気設備技術基準の解釈第15条、16条)。

また、電路で使用する機械器具に関しては工場試験等によって常規対地電圧(通常の運転状態で系統に加わる対地電圧)による試験での絶縁性能の確認でも良い事となっています。

  • 高圧、特別高圧の電路は定められた電圧、方法による耐電圧試験に耐えること。
  • 逆変換装置、変圧器等の一部の機械器具は常規対地電圧による試験での絶縁性能の確認でも良い。
  • 高圧回路の太陽電池モジュールは最大使用電圧の1.5倍の直流電圧もしくは1倍の交流電圧による試験が必要。

絶縁耐力試験の方法

絶縁耐力試験には以下の試験方法があります。

 絶縁耐力試験(通常)試験機を使用して、直流もしくは交流の試験電圧を被試験対象物に印加する方法
 常規対地電圧通常の運転状態で主回路の電路と大地との間に加わる電圧を10分間印加する方法

使用前自己確認の絶縁耐力試験で使用する試験機について

ここまで、絶縁耐力試験について簡単に説明しました。

太陽光発電所の使用前自己確認で必要となってくる絶縁耐力試験のうち、高圧回路の太陽電池モジュールの絶縁耐力試験をする場合は、どうしても耐電圧試験機が必要になってきます。

太陽電池モジュールのストリング数が少なければ、通常キュービクルの絶縁耐力試験をする交流出力の耐電圧試験機でも可能ですが、大規模になるほど静電容量の関係から出力が足りなくなるため、直流耐電圧試験機を選択することになります。

直流耐電圧試験機について、高圧ケーブル等用の直流耐電圧試験機でも試験可能ですが、高額ではあるもののやはり専用の出力が大きい直流の絶縁耐力試験機が欲しくなってきます。

この要件を満たす専用の出力が大きい試験機としては、HIOKIさんや双興電機さん、菊水電子工業さん等から発売されているものを使用するのが無難かと思います!

メリットとして、複数ストリング数を一括で絶縁耐力試験できるので短時間で試験作業が済みます。
また、1000V等の電圧を調整しやすいのもメリットの一つと考えています。

ご参考

専用試験機のメリット・デメリット

メリットとして

  専用の試験機だと複数のストリングを一括で試験できるから時間短縮になる!
  太陽電池モジュールの絶縁耐力試験のみの試験依頼も来る!

ただし、以下のようなデメリットがあります。

  試験機が高価である。
  出力が最大5000Vまでと低い為、それ以外の用途で使用できない。

最後に

当事務所では、最初、高圧ケーブル等用の直流耐電圧試験器を使用して太陽電池モジュールの絶縁耐力試験を実施しておりました。
もちろん試験ができないわけではないのですが、昨今、メガソーラー等の大規模発電所の業務依頼が増えたため、現在は出力の大きい直流耐電圧試験器を購入して使用しております。

そのおかげで、絶縁耐力試験の時間も大幅短縮となり、太陽電池モジュールの絶縁耐力試験だけの試験依頼もいただいております!

ぜひ、耐電圧試験機を購入する際の一つの目安としていただければと思います。

当事務所では、絶縁耐力試験等の一部の試験項目だけでも使用前自己確認の試験の対応が可能です。

青森県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県を中心にご依頼があれば全国対応で太陽光発電所の使用前自己確認を実施しておりますので使用前自己確認のご依頼はぜひ、経験豊富な当事務所へご相談下さい!

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